金融機関を知るにあたっては、まず、
「自己査定」・「自己資本比率」
というキーワードを押さえる必要があります。
最初に、「自己資本比率」というのは、
簡単にいえば、自分がもっている資産の中に、
どれだけ自己資本(他人に返さなくていい金額)があるかということで、
国内だけの銀行さんは4%以上ないと、金融庁から業務改善命令を受けることになり、
銀行業務に支障がでることになるため、何が何でも基準をクリアする必要があります。
この自己資本比率というのは、簡単にいえば『自己資本÷貸出金』で計算されます。
この率をよくするためには、分母である自己資本を増やすか、
分子の貸出金を減らすかしか率が上がりません。
一番簡単なのが、分子の貸出金を減らす方法。
危ないと思われる先には貸さず、危険な先は貸出金の回収に走るということです。
次に、「自己査定」です。
金融機関は年2回自己査定というものを行っています。
この自己査定というのは、貸出先を
○ 正常先 ○ 要注意先 ○ 要管理先
○ 破綻懸念先 ○ 実質破綻先 ○ 破綻先
というように区分して、区分ごとに回収できない割合
を定めて引当金として設定します。
この引当金は自己資本から控除されますので、
自己資本比率に影響します。